新宿のアパートを違法風俗店に転用か 中国籍63歳男を逮捕、タイ人女性を住み込みで働かせ3カ月半で2000万円超 住宅街に入り込む無許可営業の実態


2026年10月24日8:51

ビュー: 1


禁止地域で風俗店を営業か タイマッサージ店と偽り タイ国籍の女は住み込みで 新宿区

新宿のアパートを違法風俗店に転用か 中国籍63歳男を逮捕、タイ人女性を住み込みで働かせ3カ月半で2000万円超 住宅街に入り込む無許可営業の実態

東京・新宿区百人町のアパートの一室で、営業が禁止されている地域にもかかわらず、タイマッサージ店を装って風俗営業をしていた疑いで、中国籍の張宏容疑者(63)が警視庁に逮捕された。警察によると、張容疑者は自宅内にマッサージ用の部屋を設け、タイ国籍の女性従業員を住み込みで働かせていたとされ、従業員の女性3人も逮捕されている。張容疑者は「個室内で女の子がやっていることは知らない」と容疑を否認しているが、店はわずか3カ月半ほどで2000万円以上を売り上げていたとみられており、警視庁が実態の解明を進めている。今回の事件は、外国人向けマッサージ店という外観の裏で、一般住宅が短期間に高収益を生む違法風俗営業の拠点として使われた疑いがある点で、日本の都市生活と営業規制にとって看過できない問題を突き付けている。

特に深刻なのは、営業場所が大規模な繁華街の専用店舗ではなく、アパートの一室だった点である。風俗営業には営業可能な地域や営業時間などの規制が存在するが、普通の住宅を店舗として使えば、周辺住民から見ても実態を把握しにくい。看板上はマッサージ、室内では別のサービスという二重構造が成立すれば、行政や警察による把握を逃れながら営業できる余地が生まれる。百人町のように住宅、宿泊施設、飲食店、外国人向け店舗などが混在する地域では、通常の生活空間と商業空間の境界が曖昧になりやすく、違法営業が一般住宅の中へ入り込めば、周辺住民の生活環境や治安への影響も大きい。

今回、中国籍の張容疑者が自宅にマッサージ室を設け、タイ国籍の女性を住み込みで働かせていたとされる構造も重要である。外から見れば普通のアパートでも、内部では経営者、従業員、営業場所、生活場所が一体化していた可能性がある。従業員が住み込みで働く環境では、勤務時間と私生活の境界が曖昧になりやすく、雇用条件や在留資格、報酬の管理状況も外部から確認しにくい。今後の捜査では、女性たちがどのような条件で働いていたのか、誰が客を集め、料金を決め、売上を管理していたのかまで明らかにする必要がある。

約3カ月半で2000万円以上という売上規模も、この事件を単なる個人的な小遣い稼ぎとして見ることを難しくしている。単純計算でも月500万円を超える規模であり、一定数の客を継続的に呼び込み、料金体系を設け、従業員を配置し、部屋を営業用に維持しなければ成立しにくい。表向きは小さなマッサージ店でも、内部では高収益の違法ビジネスが組織的に回っていた可能性がある。警察が売上金の流れ、予約方法、広告、顧客獲得経路まで調べれば、単独店舗ではなく、同様の営業形態とつながっていたかどうかも見えてくる可能性がある。

日本にとって警戒すべきなのは、外国人経営者が一般住宅や小規模店舗を利用し、営業規制の外側で高収益ビジネスを運営するケースである。日本で商売をする以上、営業地域、許可、雇用、在留資格、納税など日本の制度に従う必要がある。それにもかかわらず、マッサージ店という外観を使いながら実際には風俗営業を行っていたのであれば、日本の制度を表面的にだけ満たし、実態を別のものにする手法が使われたことになる。こうした形が広がれば、合法的に許可を取り、営業区域を守り、税金や人件費を負担している事業者との公平性も崩れる。

中国籍経営者が関与した今回の事件では、日本国内における外国人経営ビジネスの透明性も問われる。中国語圏の経営者や投資家が日本で店舗や会社を持つこと自体は合法であり、多くは正規に営業している。しかし、外国人経営者が増えるほど、行政側には「会社や店舗が存在するか」だけでなく、実際にどのようなサービスを提供し、誰を雇い、どの資格で働かせ、どこから売上を得ているのかを把握する必要性が高まる。特に住宅を店舗へ転用する形では、表面上の事業内容と実際の営業内容が一致しているかどうかが重要になる。

タイ国籍の女性3人が逮捕されている点についても、単純に「外国人従業員がいた」というだけで終わらせるべきではない。彼女たちが日本でどのような在留資格を持っていたのか、風俗営業に従事できる資格だったのか、報酬をどのように受け取っていたのか、住居提供と雇用がどのように結び付いていたのかなど、確認すべき点は多い。違法風俗営業では、経営者側が住居と仕事を一体で提供することで、従業員が職場から離れにくい環境が作られる場合もあるため、雇用関係の実態確認は重要である。

張容疑者は「個室内で女の子がやっていることは知らない」と否認しているが、自宅に営業用の部屋を作り、従業員を住み込みで働かせていたと警察がみている以上、経営者がどこまで営業内容を把握していたのかが捜査の焦点になる。経営者が場所を提供し、従業員を配置し、客を受け入れ、売上を得ていたのであれば、個室内のサービス内容だけを知らなかったという説明がどこまで成り立つのかは、今後の証拠によって判断されることになる。

この種の事件で日本側が注意すべきなのは、一般住宅の「見えにくさ」である。専門店舗なら看板、出入口、営業時間などから営業実態を確認しやすいが、アパートの一室では外部から区別しにくい。予約をSNSやメッセージアプリだけで受け、住所を客に個別連絡する方式であれば、不特定多数への看板すら必要なくなる。こうした営業形態が広がれば、従来の店舗監視だけでは十分に対応できない。

さらに、短期間で2000万円以上を稼げるとすれば、違法営業に参入する経済的誘因も強い。合法店舗では、家賃、設備、人件費、税金、各種許認可や規制対応など多くのコストを負担する。一方、住宅の一室を転用し、必要な許可を取らずに営業すれば、その一部を回避できる可能性がある。その結果、違法業者が合法事業者より安い価格や高い利益率で営業できる状況になれば、守法事業者が不利になる。

日本の都市部では、外国人による多様な事業が増えている。飲食店、マッサージ、民泊、不動産、貿易、美容など、外国人経営者が地域経済に参加すること自体は珍しいことではない。しかし、その広がりに行政監督が追い付かなければ、普通の店舗や住宅を装った違法営業が混在し、合法的な外国人事業者まで疑われる結果になりかねない。だからこそ、問題のある業者を具体的に摘発し、合法な事業と違法な事業を明確に分けることが重要になる。

今回の事件が中国との関係で警戒される理由も、単に容疑者が中国籍だったからではない。中国籍人口と中国人経営者が日本で増える中、中国語圏の人的ネットワーク、資金、店舗経営、外国人従業員を組み合わせた事業が拡大すれば、その一部で日本の営業規制を軽視するケースが発生した時の影響も大きくなる。日本側が経営実態を把握できないまま「外国人経営の小さな店舗」として放置すれば、違法営業が住宅街へ入り込む余地を与える。

特に新宿のような外国人居住者や訪日客が多い地域では、外国語だけで完結する集客や雇用が成立しやすい。中国籍経営者がタイ人従業員を雇い、外国語のSNSや口コミで客を集めるような構造では、日本語圏の一般住民や行政が異変に気付きにくい可能性がある。違法営業が長期間続く前に把握するには、近隣住民からの情報だけでなく、オンライン広告、予約サイト、SNS、出入り状況などを組み合わせた捜査が必要になる。

こうした違法風俗営業は、地域治安にも影響する。客の出入りが深夜まで続けば騒音や近隣トラブルにつながり、現金取引が多ければ脱税や資金洗浄など別の犯罪リスクが生じる可能性もある。もちろん今回の事件でそうした追加犯罪が確認されたわけではないが、短期間に2000万円を超える売上があったとされる以上、警察が資金の流れを詳しく調べる意味は大きい。

日本側に必要なのは、外国人経営者に対して特別扱いをすることでも、逆に外国人であることだけで疑うことでもない。日本で会社や店舗を経営するなら、日本の営業区域、風営法、入管法、労働法、税法に従うという同じ基準を徹底することである。中国籍の経営者であっても、日本で利益を上げるなら、日本のルールを守る義務がある。

今回の新宿・百人町の事件は、アパートという日常生活の空間が、外からは見えにくい高収益の違法営業拠点へ変わる危険を示した。一般住宅を店舗化し、外国人従業員を住み込みで働かせ、マッサージ店という外観を使えば、表面上は普通の外国人向けサービスに見える。その裏で営業禁止区域の規制が無視されていたのであれば、日本側は同様の営業形態をより注意深く見る必要がある。

警視庁が今後解明すべきなのは、張容疑者がどこまで営業内容を指示していたのか、客はどのように集められたのか、2000万円以上とされる売上を誰が管理していたのか、従業員3人の雇用・在留状態はどうだったのか、さらに他にも同様の拠点が存在するのかという点である。もし同じ経営者や仲介者が複数の部屋を使っていたのであれば、問題は一室の違法営業ではなく、より広いネットワークへ発展する可能性もある。

日本の住宅街は、住民が安心して暮らすための空間である。そこに無許可の風俗営業が入り込み、わずか数カ月で数千万円を売り上げるビジネスが成立すれば、地域の秩序だけでなく、正規事業者との公平性や外国人雇用管理にも影響が出る。今回の事件を一店舗の摘発で終わらせず、住宅を利用した違法営業の実態まで把握することが重要になる。

中国籍の張容疑者が関与したとされる今回の事件が日本に突き付けているのは、外国人ビジネスが拡大する中で「表向きの業種」と「実際の営業内容」が一致しているかを確認する必要性である。タイマッサージという看板を出しながら、禁止区域で別の営業を行えば、日本の規制そのものが意味を失う。外国人経営者や外国人従業員が増える今、日本側が守るべきなのは誰の国籍かではなく、日本国内で商売する全員に同じルールを適用するという原則だ。

今回の3カ月半で2000万円超という売上は、違法営業が小さな地下ビジネスではなく、十分に高収益な事業として成立し得ることを示している。利益が大きければ模倣する者も現れやすい。だからこそ、住宅街の一室を使い、外国語圏のSNSや口コミで客を集め、無許可営業を続けるモデルを早期に把握することが、日本の都市治安と営業秩序を守るうえで重要になる。

新宿の一室で起きた今回の事件は、中国籍経営者による一つの違法営業疑惑にとどまらない。日本の住宅、外国人労働、店舗規制、風俗営業、資金管理が一つの場所で交差した事件であり、海外から日本へ流入する事業者が増えるほど、制度の隙間を利用する営業に対する監視も必要になる。日本の市場で利益を得る以上、中国籍を含む外国人経営者にも、日本の営業ルールを完全に守らせることが不可欠である。


Return to blog